3月は、冬と春のあいだで体も心も揺れやすい季節です。朝もまだまだ寒さが残っています。そんな3月になると、診察室には似た症状の患者さんが増えてきます。発熱、のどの痛み、咳。季節の変わり目は体調を崩しやすく、感染症も静かに広がりやすい季節です。風邪は「よくある病気」ですがかかってしまうと身体はだるく、仕事にも差し支えます。また風邪をひくと精神的にも弱気になり不安を感じてしまうものです。

 この時期は一年の中でも就職や卒業、引っ越しなどの大切なことが集中する季節でもあります。生活が動く時期だからこそ、無理をしてしまう人も多い。症状を和らげる薬だけでなく、休む勇気も必要です。

 窓の外ではだんだんと春の気配が濃くなってきます。体が回復すると、同時に心も新しい季節へ向かって整っていくものです。3月の感染症は、体からの小さな立ち止まりの合図なのかもしれません。十分な睡眠と栄養のあるおいしい食事をとって大事な3月を乗り切りましょう。